2026.1.16

ブラケットランプのこと

機能的な伸縮タイプの照明器具

レ・クリントのブラケットランプ。
その中に、特徴的な形状から本国デンマークでは「Sax lamp(サックスランプ)」と呼ばれる照明器具があります。
Sax→Saksというデンマーク語で、「はさみ」を意味します。手で引き伸ばしたり、縮めたりできて機能的です。壁に付けるので置き場のスペースは取りません。

※動画はデンマークで取り扱いのモデル「Sax Lamp:224-1/17」です。(日本では取り扱いしていません)

●「サックスランプ」誕生のストーリー

工業技術者だったエリック・ハンセン(1916-1982)は、寝室の読書灯を購入しようと既製のランプを探していました。ところが気に入ったものが見つけられず、自身でデザインすることにしたのです。本体部分が完成し、取り付けるシェードを購入するためコペンハーゲンにあるレ・クリントのお店に立ち寄った時、理想のシェードに出会いました。レ・クリント側も彼の作った個性的なランプの形に興味を示し、共同で「サックスランプ」の開発に着手します。最初の2、3年は妻と一緒にランプの組み立てと取り付けをするなど、家族の助けを借りながらエリック・ハンセンは自身のデザインを広めていきました。こうして1952年にレ・クリント社から「サックスランプ」が登場しました。

●個性的でもお部屋に馴染みます

このランプ、かつてはブナやアメリカンウォールナットでも作られていましたが、今はオーク材で生産されています。丈夫なオーク材は、北欧の家具でもよく使われている木材。お部屋の中で調和のとれるものとしてレ・クリント社でも多くの商品にオーク材を使用しています。経年変化していくので(自然のものですので変化の差は様々ですが)、“育てる”ように楽しむのが北欧流です。

「サックスランプ」はあかりが必要な場所に合わせて引き出したり縮めたりして使用します。動かす持ち手部分はシェードの上か、下かの2種類あります。動作(引き出す・縮める)のしやすさというのも、選択肢のひとつとして重要です。

個性的な木部を引き立てるシンプルなシェード。お部屋に溶け込んで温かなあかりを点してくれます。

クラシックな雰囲気を醸し出します。

●手仕事に支えられる製品作り

「サックスランプ」木部はパーツを繋ぎ合わせるところから職人たちによる手仕事です。もちろん製品基準はありますが、画一的ではない、手仕事の温かみを感じていただけると思います。手で折られたシェードを取り付け、お部屋に設置すれば完成です。

鮮やかにパーツを組み立てていきます。

●壁埋め込みにしなくてOK

「サックスランプ」を含むレ・クリントのブラケットランプ。
ブラケットとは、「壁に取り付ける棚などを支える金具」の事。ブラケットランプは「壁付け構造の照明器具」と解釈として一般的に使われています。

レ・クリントのブラケットランプは、壁に埋め込まずに取り付けが可能です。すなわち、購入したら組み立てて取り付けてプラグをコンセントに挿したら、すぐに使用できるということ。コードは壁に沿って垂らすかたちです。寝室のベッド脇やくつろぎのソファ脇にとりつけ、手元でスイッチで電気をつけたり消したり。こういった動作がどこか懐かしく、愛着が湧いてきます。